2010年12月13日月曜日

レコード4:音を書く夢の系譜

録音媒体を活用する音響構築について話します。
レコードに関する授業の四回目です。


自動ピアノの映像は、たくさんあります。「player piano」で探してみてください。一つだけあげておきます。



また、サウンド・フィルムを用いた音響編集の事例としてちょっとだけ見る予定のGrigori Aleksandrov and Sergei Eisenstein-Romance Sentimentale (1930)です。あげておきます。Internet Archiveにありました。



授業とはあまり関係ありませんが、5:30あたりを見てください。
これは、自分の画像に似せたスペクトログラム(周波数を縦軸,時間を横軸としたグラフ中で,ある時刻,ある周波数でのスペクトル強度を濃淡で表示したもの:)を作成して、そこから音響生成したものとして有名です。
これもまたある種の「音を書く夢の実現」ですね。
「どんな音になるか」は、あまり制御できないのではないかと思いますが。

2010年12月6日月曜日

2010年度後期 京都精華大学:音楽とメディア:レポート

2010年度後期 京都精華大学:音楽とメディア:レポート

レポート試験テーマ

「授業ひとまとまりを要約し、そのなかで触れたトピックをひとつ取り上げて、詳しく説明・考察すること。」

以下の二項目に分けて記述すること。

1.15回の授業の中から選んだひとまとまり分(初回は除く)の要約

2.その授業のなかで触れたトピックの説明・考察

また、2の記述においては、必ず次の条件を満たすこと

(1)何らかの参照文献を用いること(用いた参照文献は明記すること)

(2)何か別のトピック(必ずしも授業で触れたトピックでなくとも構わない)と比較しつつ記述すること

この条件をクリアしていないものはレポートとして認めない。

採点基準

・明快で具体的で論理的な日本語

記述の具体性や明晰性、客観性や論理性を重視します。授業内容や参照文献の内容を十分に理解した自分の言葉で記述してください。レジュメや配布資料そのままの記述は低く評価します。

・参考文献の使用

必ず何らかの参考文献を使用し、レポートのどの部分でどの参照文献を利用したかが分かるように明記してください。文末に、引用元、参考文献をリストの形で明記すること。この作業が出来ていない場合、不可とします。

Wikipedia等の参照は構いませんが、オンライン・ソースしか典拠のない情報を参照している場合は、不可とします。

書式(字数・様式など)

2000字程度(参考文献表、註などをのぞく。文末に文字数を記すこと)。

手書不可、A4用紙片面に横書きでプリントアウト。

レポート表紙に、授業名、所属、学籍番号、氏名等と、レポートのタイトルを記すこと。

提出

一斉提出期間に所定の場所に提出

2010年1月28日(金)~2月3日(木):10:00~17:00

流渓館2階会議室

レコード3:録音の二つの理想-ハイ・フィデリティへの志向

「ハイ・フィデリティ」を志向するレコード技術の展開について話します。


電化の事例は、このCHARM (Centre for the History and Analysis of Recorded Music)のウェブサイトから取りました。
A Brief History of Recording to ca. 1950


ビング・クロスビーが歌う「ホワイト・クリスマス」



エモリー・クック(Emory Cooke)が関わった録音アーカイヴの一部。
First Flight: Early Calypsos from the Emory Cook Collection
Mighty Sparrow
B000BH4YMM
Calypso Awakening: From The Emory Cook Collection
Various Artists
B00004X0L2


「ステレオ」の起源には「聴診器」があります。
最後にちょっとだけ触れる研究ノート。
福田貴成「技法としての両耳聴」
あるいは、英語のウェブサイトですが、サウンド・アーティスト兼研究者のcharles stankievechの論考も参考になります。