2010年9月27日月曜日

音響録音再生のデジタル化

音響録音再生のデジタル化と「音楽のデジタル化」について話します。

→参考:
社団法人 日本レコード協会
買い手がつかぬまま地下に眠る「世界最大のレコードコレクション」(動画あり) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
刀根康尚:紹介した《Solo for Wounded CD》ではありませんが。



以下の「楽器たち」の話は、後期後半でまたする予定です。
DS10

TENORION

KAOSSILATOR

KORG iELECTRIBE for iPad

2010年9月20日月曜日

2010年度京都精華大学「音楽とメディア」

右側の「授業資料-PDF」のリンク先の「2010-2-seika」に、授業で使うスライドとレジュメと配布資料のPDFファイルを置いてあります。
今後の授業の分のPDFも置いてあることもありますが、基本、授業が終わってから更新することのほうが多いです。
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このポストをアップしているのは、実は11月21日なのですが(遅れて申し訳ない)、すでにかなりスケジュールは変更しています
以下の予定していた内容をすべて行うことはできませんが、このポストは、初回に説明した内容のままにしておきます。
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後期月2京都精華大学「音楽とメディアI

9/20/2009 担当:中川克志

授業全体の目的

音響記録複製テクノロジーは、音楽を、どう変えたか? を考えること

そのために、音響記録複製テクノロジーの変化の歴史をたどります(1-8)。温故知新というやつです。また、「人と音楽とのインターフェース」の変化をたどるために、授業後半では、音楽生産にまつわる諸文化の変化(9-12)や音楽文化の変化(13-15)といったトピックも検討します。

音響テクノロジー史に関する基本的な知識を得ることで、複製技術に基づく今日の音楽について考えるためのツールを一つ手に入れてもらいたいと考えています。

スケジュール(予定進行具合に応じて変わります。

1. 9/20(祝日) 導入:問題設定

2. 9/27 音響と音楽のデジタル化1

3. 10/4 音響と音楽のデジタル化2

4. 10/11(祝日) 磁気テープ

5. 10/18 レコードの登場 :レコードの起源:口モデルと耳モデル

6. 10/25 レコードの登場 :音楽産業としてのレコード産業の成立

木野祭:11/1

7. 11/8 レコードの登場 :録音の二つの理想-ハイ・フィデリティへの志向

8. 11/15 レコードの登場 :録音の二つの理想-音を書く夢の系譜

9. 11/22 音楽記録メディアの変化と音楽作品の変化

10. 11/29 音楽制作の変化:集団作業

11. 12/6 音楽制作の変化 :20世紀における音の視覚化と記号化

12. 12/13 新しい楽器 :テルミンとシンセサイザー

13. 12/20 音楽聴取態度の類型:音響聴取の歴史

成人の日:1/10

14. 1/17 著作権という問題圏1

15. 1/24 著作権という問題圏2

成績評価基準:出席とレポート評価

シラバスには間違いを書いてしまいました。

レポート評価をします。

詳細は未決定ですが、2000字程度で、音響メディア史上の事例と自分の音楽経験との関連について記述するレポート作成してもらいます

シラバスの記述「随時出席を取り、最終試験を行います。

出席と最終レポート(30% + 70%)で総合評価します。」

その他

私語する学生は退出してください。

参照ホームページアドレス http://lecture-nakagawa.blogspot.com/

レジュメと説明スライドをアップロードします。

授業用連絡メールアドレス nakagawa.katsushi あっと gmail.com

必ず、大学名と授業名を件名に入れてください。

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memo-class-2010-2-京都精華大学-音楽とメディア-シラバス

授業の概要及び目的

 1877年にエジソンが蓄音機を発明した後の音楽について、どのように考えることが出来るだろうか?
 19世紀末に発明された新しい音響テクノロジー(レコード、電話、ラジオ等々)は、それまでの音楽の全ての側面-生産、流通、消費-に大きな影響を与え、人々と音楽との関係を大きく変えた。それは、発せられれば消えていくものだった音響を記録し、時には大量に複製することで、音楽を時間的にも空間的にも遠方に届けることを可能にしたし、聴き手が音楽を好きな時に好きなように再生して聴取することを可能にした。また新しい音響テクノロジーは、音楽の作り方にも影響を与えた。
 この授業では、19世紀末以降の蓄音機以降の音響記録複製テクノロジーの歴史を概観する。そうすることで、19世紀末以降の音響テクノロジーが、音楽と私たち聴き手との関係性に与えた影響について概観する。
 音響記録複製テクノロジーの歴史に関する基本的な知識を得ることで、複製技術に基づく今日の音楽について考えるためのツールを一つ手に入れてもらうことが目的である。


到達目標
"

(1)音響記録複製テクノロジーの歴史に関する基本的な知識を得ること
(2)
音響テクノロジーの観点から今日の音楽について考える基盤を得ること
(3)
音響テクノロジーの観点から今日の音楽について考えて、自分の思考を言語化すること(最終レポートを課す)

(4)
(5)"

授業計画

初回は授業概略の説明と導入を行う。
以下、次のようなトピックに基づいて授業を進行する予定だが、適宜変更する。
基本的には各論である。

1.
音楽のデジタル化とネットワーク化
MP3
の登場、CDの登場
2.
磁気テープと音楽の個人化
磁気テープに基づく音楽制作、ウォークマンの登場
3.
レコード
音楽産業としてレコード産業の成立、レコードの起源
4.
新しい楽器
電子楽器と電気楽器、楽器と「機材」
5.
その他の音響メディア
ラジオと電話、ジャンルの機能


評価方法・評価基準

随時出席を取り、最終試験を行う30% + 70%)。


履修条件・留意点及び受講生に対する要望(予習・復習等)

特に前提知識等は求めないが、音楽や音響テクノロジーに関する様々な知識や情報を収集して論理的にアプローチしていく積極的な姿勢を求める。


テキスト

講義時に資料を配布する。



参考文献(作品)等
適宜紹介する。

参照ホームページアドレス

http://lecture-nakagawa.blogspot.com/