2011年7月29日金曜日

SSS:「音を置く」プロジェクト:まとめ

7月13日に、教育人間科学部人間文化課程の一年生全員に、キャンパスのメインストリートに設置したこの音についてアンケートに答えてもらいました。
アンケートは感想を収集するために行ったもので、統計処理などを行うことは考えていませんでした(使用したアンケートは下記の通りです)。とはいえ、メインストリートに置かれた音に多少なりとも「違和感」を感じてその「違和感」がその後も継続した学生が三分の一程度はいたことを知ったことは、この「音を置く」プロジェクトは、今後も継続的に行なっていく価値があることを示してくれるものではないかと思います。

7月29日のYGSCスタジオ講評会では、この「音を置く」プロジェクトについて報告を行いました。
今後、「音と空間との関係」をもっと増やすこと、他の種類の音も使うこと、などの意見をいただきました(学生が増えなければ出来ませんが)。また、アンケートや講評会での報告で使った言葉で、「なじむ」や「違和感がある」などの主観的な言葉には注意が必要である、という意見もいただきました。これは、工学的もしくは心理学的なアプローチが採用されがちな「サウンドスケープ研究の方法論」に対する基本的な疑義でもあります。今後の課題としておきます。

ともあれ、このプロジェクトは、参加学生の人数を増やして様々なやり方を試行錯誤して今後も継続的に行なっていくつもりです。
みなさん、よろしくお願いします。
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質問:音響空間スタジオ用 2011年7月13日
19日までに中川の研究室(1-503)に提出すること(20日には受け付けない)。

Q1.音があることに気づきましたか? 気づいたとすれば、どのような状況で気づきましたか?(どこで音が発生していると思ったか、あるいは、音だけに気づいた、変なモノが見えて気づいた、など)

Q2.どのように感じましたか?(好悪の感情など、自由にできるだけ多めに記述してください。)

Q3.音を聞いた後、他の音に対する感じ方は変わりましたか? 変わったとすればどのように?(たとえば、何かの音に注意深く耳を傾けるようになったりしましたか?)

Q4.また、そのような変化は翌日以降も続きましたか? あるいはそもそも、翌日以降も、音のことを覚えていましたか?

Q5.今まで「メインストリート」で聞いたことがある音として思い浮かぶものを教えてください。(例:足音、チャイムの音、空調の音、葉っぱの音、話し声、など)

Q6.そのなかで好きな音/嫌いな音を教えてください。また、その理由を教えてください。

Q7.あなた自身のことについて教えてください
性別/学年/学部

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